
昨日,今日と、2,3日前の雪が嘘みたいに、穏やかな日差しで暖かい。
その陽気に誘われて・・というわけでもないが昨日、京都国立博物館に行ってきた。『筆墨精神〈中国書画の世界〉』と『園田湖城展』が開催されている。先日すでに観てきた方から展示の様子を聞かされ,おまけに「園田湖城展」の図録までいただいたので、どうしても行って見たかった。
期待以上によかった。中国では4,5世紀にすでに書の世界が完成していたというのも驚きである。展示作品で一番古い墨書は、5世紀の法華経や三国志の書写であったが、おそらく書写を仕事とした名も知られぬ役人などの手によるものとと思われるが、何の衒いもなく整った字面を見ていると,ただひたすら書き写している古代中国の人の姿が浮かんでくる。墨拓であるが王羲之は4世紀、欧陽詢はそれに続く。現代、書道を学ぶ多くに人々がこの時代の書を手本としていのもおもしろい。もっとも私も若いころは漢銅印をわけも分からず模刻していたが・・・。
そして、明、清の時代のいわゆる文人の書が並ぶ。呉昌碩や徐三庚などは篆刻関係で馴染みの名前であるが、張弼の草書のような凄いものもあって見ていて楽しかった。

もう一つのお目当ては「篆刻家・園田湖城」の作品、所持品、交友のあった富岡鉄斎、橋本関雪らの作品や書簡である。園田湖城(1886〜1968)は京
都で活躍した篆刻家で、cohohの篆刻の師であった緑山先生の師でもある(と言うことは私は孫弟子かい・・云うのも恥ずかしい)。
園田湖城の作品は今までにも、いくつかの印譜で見ているのもあったが、これだけまとまって,しかも印材とともに見られると言うのは初めてである。
展示を見ながら、最近手を抜いている篆刻制作に少し力を入れなければいけないかな・・と反省。今年の白朱展ももうじきだし・・・。
