Cohohの「ぼそぼそむにゃむにゃ」

老Cohoh余生のつぶやきです。
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2018.09.19 Wednesday

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諸葛孔明は居るんだろうか?

2012.08.24 Friday 18:14
 いつも旅行に行くときは1、2冊本を持って行く。大抵図書館で荷物にならない文庫本から面白そうなものを借りてくることにしている。

 ところが、先日東京へ行く時は図書館へ行く間がなかったので、我が家の本棚を眺めていたら、誰が買ったのか、吉川英治歴史時代文庫の「三国志」が何故か三巻まであった。
 旅行の合間の時間つぶしに読むんだから、途中まででもいいかと、その一、二巻を持って行った。

 歴史小説は好きな方だが、中国に関しては人名や地名が読みづらくて、あまり読む気にならなかった。今回もそんな訳であまり期待しなかったが、内容が面白く、結局帰ってからは、図書館に続きを借りに行き、八巻すべて読んでしまった。

 魏・呉・蜀の三国がそれぞれその勢力を競う。そして三国には様々な武将・英雄が活躍するが、それも単に武力による争いだけでなく、知恵を絞った策略、そしてまたその裏を掻く策謀。その駆け引きが面白い。

 ちょっと似たような所のある現在の日韓、日中の関係。我が国の政界に諸葛孔明のような人物が見当たらないのが残念である。
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隆慶一郎と峰隆一郎

2008.12.02 Tuesday 19:53
 
 隆慶一郎全集で「影武者徳川家康」を読んだ。フゥ〜、

 隆慶一郎の時代小説を読んだのは今年の始め「吉原御免状」を読んだのが最初。史料に基づきながらも特異な歴史解釈で物語が展開されていく。
 小説だと知りながら、さもありなんと思ったり・・これが真実かもしれないと思ったり、この「影武者徳川家康」もなかなか面白い。二段組み八百数十ページの長編を最後まで飽きずに読ませてくれた。

 「吉原御免状」を読んだ後、隆慶一郎の他の作品も読んでみようと図書館で文庫本を2、3册借りてきた。

 ところが読んでいるうちに何か違和感がある。おかしいな〜と思いながらあらためて著者の経歴を見てみたら、何と全く別の作家の作品だった。その名は峰隆一郎!! 隆慶一郎に峰隆一郎、共に時代小説を書く、何とも紛らわしい名前である。以前はこの手の小説はあまり読んだことがなく、この二人の作家の名前も知らなかった。だから図書館の棚の前で同一の作家と思い込んでしまったのであろう。

 よく見たり考えたりせずに適当に物事を行うからこういう勘違いやうっかりミスをする。これも歳のせいかなとも思うのだが、よく考えれば昔から同じようなうっかりミスを繰り返していたような気がする。どうやらこれは私の生来の性格らしい。

 そういえばしばらく前にある病院で「サクシゾン」という解熱剤と「サクシン」という筋弛緩剤を取り違える医療ミスがあったという新聞記事を読んだ。こちらは人の命に関わる大変なミスであるが、私のうっかりミスは幸いなことにまだそれほど大きな影響を与えるようなものはない(・・と私だけが勝手に思っているのかもしれない。気付かぬうちに他人に大きな迷惑をかけているかも・・・)。

 これから先のわずかな余生、大きなミスをしないよう精々気をつけなければ・・・。
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今年読んだ本

2007.12.31 Monday 10:45
 毎年のように時間の経過が早くなる。今年などあっけないほど簡単に終わってしまった。
 のんびりとゆったりと時間を過ごしていることが、かえって時間の流れを速く感じさせるのだろう。

 年末は蟹で締めくくりというのが慣例になりつつある。今年は「毛蟹」形は小さいけど美味! 特に毛蟹の蟹ミソはことのほか珍味! 息子よゴチソウサマ。

さて、今年もこの一年間に読んだ本をあらためてながめてみた。題名まであげるのはちょっと気恥ずかしいけど、まあ余生の暇つぶしに読んでいるのだから今さら格好つけることもないか・・・。相変わらずほとんどは図書館で借りた物なので新刊は少ない。10年、いや数10年遅れている。册数は去年よりだいぶ少ないが、これは、他にしたいことがあったからかもしれない。(FreeCellにはまっているのもそのひとつか・・・。前からよくやってはいたが今年は少々意地になっている。今年3度目の100連勝を昨日達成し今連勝中)
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恋愛小説

2007.10.20 Saturday 11:45
 川上弘美の「天頂より少し下って」を読みたくて、図書館から新潮社の「恋愛小説」を借りてきた。

 副題にFive Love Storiesとある。つまり五つの恋愛小説の短編集である。川上弘美以外は小池真理子の「夏の吐息」、篠田節子の「夜のジンファンデル」、乃南アサの「アンバランス」、よしもとばななの「アンティチョーク」である。いずれも読んだことのない作家である。

 この年で恋愛小説もないものだろうけど、せっかくだから他の4編も読んでみた。案の定、よしもとばなながちょっとよかったかな〜と思うくらいで、他はこれといった感動もなく読み終えてしまった。
 やはり年を取ると行くことは、こういうものに感動しなくなるということなのか・・・

 しかし川上弘美のものは、単なる恋愛小説を超えたものがある。自分(主人公)と他者との間にどうにも埋まらない距離感を生々しく感じさせてくれる。

 「真鶴」の時はチェーホフの芝居を連想したが、今度はシャガールを思い浮かべた。(どちらもちょっとこじつけかな^ ^;)

 シャガールと言えば今奈良でシャガール展が開催されている。十数年前もだったか、京都でシャガール展を観て、美術館を出たとたん世界が全く新しくなったような錯覚を覚えたが、今度もそんな感動があるかどうか・・。年とともに感受性も鈍くなるのだろうか?
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『真鶴』

2007.09.15 Saturday 15:10
 川上弘美の「真鶴」を読んだ。

 『歩いていると、ついてくるものがあった。』
 この冒頭の「ついてくるものが」主人公の投影なのか、そうでないのか。失踪した夫の女なのか、そうでないのか。はっきりわからないまま何となく納得して読み進めてしまう。
 近い、遠い。うすい、濃い。というような川上流の感覚的な表現や、いっけん話の筋とは関係ないような日常的な出来事を叙述しながら、見事に川上弘美の世界を作り上げてしまう。
 読み終わったとき、何故かチェーホフの芝居を思い出した。特に共通点は見当たらないのだけれど、感じとして・・・

 真鶴と言えばこのブログにも書いたが、ふた月前に一人で岬を歩き回り一泊したところなので、かなりイメージ豊かに読むことが出来た。
 だけど、反対にこの小説を読んでから真鶴に行ったらどうであったろうかとふと考えた。真鶴を歩きながら、いろいろなことを考えたり思い出したりしていたが、おそらく真鶴の印象も考える内容も思い出す事柄もだいぶ違ったことになっただろうと思う。
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ちょっと憂鬱だった夏

2007.09.03 Monday 22:39
 しばらくブログから遠ざかってしまいました。比較的暑さに強い私も今年ばかりは少々まいりました。
 やはりこれも年のせいかと思います。

 7月に湯河原へ行って2・26事件の資料館を見たことはこのブログにも書きましたが、それまで授業で教える程度にしか知らなかったこの事件が妙に気になってました。
 それで、この夏、松本清張の「2・26事件」という3巻からなる大著を読んでみました。
 著者自身の解釈や推測は極力避けて、膨大な資料をもとにこの事件を叙述しています。ということはこの事件をどう見るかは読み手に委ねられているわけで、これもまたシンドイものです。その後澤地久枝の「妻たちの2・26事件」、三島由紀夫の2・26事件3部作(「英霊の声」「憂国」「十日の菊」)などを読みました。いろいろ考えさせられることもあり私なりの感想もありますが、書けば長くなりそうだし、ちょっと気が滅入る内容だしやめておきます。
今年はちょっと憂鬱な夏を過ごしたようです。

 夕方、庭に出たら池に睡蓮の蕾みが頭を出していました。
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時期遅れの読書

2007.01.23 Tuesday 23:50
ちょっとブログご無沙汰でした。その間何をやってたかと言うと、昼はジムへ行ったり釣り。そして夜は宮部みゆきの小説に没頭。読み始めたらやめられない・・時には2時過ぎまで

600ページ近い「理由」と上下それぞれ700ページ以上の「模倣犯」

いや〜! 読み応えありました。

いつもの通り図書館で借りたので、5年ほども前に話題になったこれらの小説について、今さら何を語っても時がずれていますからやめておきます。それにしても、凄い作家ですね!
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今年の読書記録

2006.12.31 Sunday 20:39

 ついに今年も最後、大晦日ですね。

 この一年間、Cohohジジイのブログにお付き合い下さいまして,有り難う御座います。また、コメントをいただくのは,たとえ一言でも嬉しいものです。来年も宜しくお願いします。

 さて,この一年を顧みると、幸いにも健康に恵まれてまずまずの年であったか・・・ 予想もしなかった70歳も迎えることが出来たのだからこれ以上のことを高望みしては罰が当たるかもしれませんね。

 ところで、この一年間に読んだ本をデータベースからまとめてみました。読んだ册数74冊(上下分冊は1冊とする)。約5日で1冊ということになり、私にしては意外と多く読んだような気がします。
著者別にみると、
 島田荘司 15
 綾辻行人 12
 内田康夫 8
 エラリー・クイーン 7
 有栖川有栖 5
 宮部みゆき 5
 川上弘美 4
 京極夏彦 3
 辻邦生 2
 1冊は有吉佐和子、北村薫、藤沢周平、田辺聖子、辻原登、森博嗣、小川洋子、殊能将之、三島由紀夫、栗本薫、永畑道子、ダン・ブラウン、エドガー・アラン・ポー

 殆ど図書館で借りてくるので新刊本は少ないです。内容的にはやはり推理小説が断然多い。
 島田荘司はまだ読んでみたい本が何冊かあります。綾辻行人はもう結構という感じ。京極夏彦は3冊ですが量はたっぷり、10冊ぐらいの値打ちありそう。東野圭吾を今年は1册も読んでなかったんですね?!

 74冊の中で印象に残った作品はというと、『西行花伝』辻邦生、『花はさくら木』辻原登、『古道具中野商店』川上弘美、『蝉しぐれ』藤沢周平、『火車』宮部みゆき、『涙流れるままに』島田荘司・・と、こんなところか。オャ!推理小説たくさん読んだ割には少ないですね。やはり単なる仕掛けと犯人探しの推理だけではものたりません。そこに心にグッと来るのが欲しいです。

 今年最後の締めくくりは『本所深川ふしぎ草子』宮部ゆみき、でした。これはなかなかいいです、心にグッとくるものがありました。来年は宮部みゆきにのめり込みそうな予感がします。

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「ダ・ヴィンチ・コード」

2006.12.09 Saturday 21:55
 図書館の棚に「ダ・ヴィンチ・コード」が並んでいた。

 ベストセラーも2年も経てばただの本。時のベストセラーは図書館では予約が詰まっていて読むことはまず難しい。と言って買う気も起こらない。別に臍曲りではないけど、皆がわいわい言っている本は何故か読む気がしない。ホントに面白い本は、ほとぼりが冷めたころに何となく分かるので読んでみようかという気も起きる。

 ただ、この「ダ・ヴィンチ・コード」はダヴィンチの絵画に関係したサスペンスだということで、始めから関心はあった。映画にもなりそれも見てみたかったけど、まず小説を読んでからと我慢した。あらすじも強いて見ないようにした。

 そして、先日図書館の棚で見つけたので借りて読んでみたが、ちょっと期待はずれであった。ダヴィンチの絵画に関する謎解きなどがもっと絡んだ話かと思っていたが、「最後の晩餐」の絵解きがちょっと興味を引いた(以前にあった説かどうかは・・?)程度でそれ以外はイエスとマグダラのマリアとの関係を始め特に目新しいこともないように思う。むしろ言葉(詩文)の謎解き(暗号解読)と追いつ追われつの話の展開が小説の要になっていた。
 「ダ・ヴィンチ・コード」という表題に惑わされたか・・・。

 これなら映画の方が面白そうだと思い、早速レンタルビデオ店からDVDを借りてきて見た。小説を読んでしまった後なのでそれなりに興味は半減したが、まあまあ、楽しめる作品であった。特に小説には見られない脚色の部分は面白い。特にファーシュ警部は小説では中途半端で冴えない存在であったが、映画ではジャン・レノが味を出していた。ラングドン教授のトム・ハンクスはちょっとミスキャストではないかな・・・。
 それに絵画に関する部分は、やはり文章は映像にはかなわない。

 ちょっと流行遅れの話題でした。
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川上弘美の恋愛小説

2006.11.26 Sunday 10:25
 推理小説の合間に川上弘美の本を2冊続けて読みました。
 「夜の公園」と「ニシノユキヒコの恋と冒険」です。
 川上弘美の恋愛小説です。

 特に変わった事件が起きるわけでもない淡々とした日常生活の中での感情の動き。人を好きになること、そして好きでなくなること。男と女の心のずれ。海岸に打ち寄せ、引いていく波のように捕らえどころのない愛の感情を実に巧く、川上弘美特有の「ことば」と文体によって描写しています。我々の感覚が普段何気なく漠然ととらえている物事や現象を、すぱっと鋭い感性で切り取り、その時の人の心のありようを浮き彫りします。さらにこの2冊では、「夜の公園」では季節の移り変わりが、「ニシノユキヒコ・・・」では歳の経過が巧く効果を上げているように思います。

 この作家の小説を読むといつも思うのですが、川上弘美は俳句を作ったらきっといい句を作るのではないかと・・・そして俵万智の短歌を思い起こします。

(そしてもう一つ、川上弘美や俵万智のような女性と付き合う男性はよほど神経が図太くないと疲れるだろうな〜と余計なことを考えたりしています。)
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