先週の3日からいつもの仲間と二泊三日の箱根の温泉に行った。
箱根と言うと、首都圏から近く交通の便もいいので、どうしても大きな観光旅館がズラリと並ぶ温泉街を思い浮かべるが、今回訪れたところは、いずれもそんな温泉街からはちょっと外れた渓谷の川沿いや雑木林の中の静かなところにポツンと建った宿。
秘湯と源泉掛け流しにこだわる我ら温泉講にふさわしい所だ。

まずは、宮ノ下堂ヶ島温泉「大和屋ホテル」。
箱根登山鉄道「宮ノ下駅」から数分歩いた所に「大和屋ホテル」専用のロープウェイの乗場がある。定員5名の小さなゴンドラ、遊園地の乗り物みたい。それに乗って60メートルほど下ると早川の渓谷沿いに「大和屋ホテル」がある。

宿に着いたら早速渓流沿いの露天風呂へ・・・至福のひとときである。
屋内にもゆったりとした岩風呂の内湯もある。夕食の料理も美味しかった。

翌日はバスで姥子温泉「秀明館」
「姥子」のバス停で下車したが、辺りは雑木林で家らしきものが見当たらない。皆でちょっと探しまわったら、森の中に隠れるようにして秀明館があった。
ここは日帰り専門の温泉。岩盤からの自然湧出の温泉で、気候や季節によって湧出量も温度も変わるらしい、厄介な温泉である。雨が降らないと湧出も止まるらしい。

この日はお湯が枯れていたみたい。パンフレットの写真のような湯は出ていなかった。湯枯れの時はボーリングした湯で間に合わせているようだ。それでも、雰囲気は十分に味わえた。
入浴の後、コンビニで買ってきた弁当を食べて「秀明館」をあとにする。

締めは奥湯本温泉「豊栄館」
姥子からロープウェイで芦ノ湖の桃源台港。そこから観光船(海賊船と言うらしい)で芦ノ湖を縦断、元箱根港へ。このあたりは、まさに温泉観光地箱根らしく人出が多く、ロープウェイも船も満員状態。バスに乗り継いで「豊栄館」に行く。
須雲川沿いの広大な敷地に建っている。広い庭の一角に50年ほど前に飛騨から移築したという、離れ「雉子亭」がある。この旅館は雉子料理が名物らしく、夕飯は、まさに雉子のオンパレード。味はなかなかのものだった。その上我らが幹事さんが喜寿を迎えた同期の仲間だと言ったら、主人からのサービスだと尾頭付きの鯛の塩焼きがオマケについた。
勿論、川沿いの野趣に富んだ露天風呂は言うことなし、内風呂も広い。
山桜満開の早春の自然と共に、十二分に温泉を堪能した、今年第一回目の温泉講であった。次回は七月の予定・・・楽しみ!
付録:帰りに湯河原に温泉付きマンションの別邸を持つ友人の所に、迷惑も顧みずお邪魔し湯河原の温泉にも浸かってきた。